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2018/12/03

校長通信(8) 平成30年12月

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時間を大切に

校 長  大竹 実

本校から歩いてすぐのところに「彩の国さいたま芸術劇場」があります。まだ、演出家の 故 蜷川幸雄 先生がまだご存命で、彩の国さいたま芸術劇場の劇場監督としてご活躍されていた頃ですが、シェークスピアシリーズを何度か見に行ったことがあります。「ヴェニスの商人」や「ジュリアスシーザー」ははっきりとタイトルまで覚えていますが、それ以外にもあと3~4回は劇場まで足を運んだと思います。当時は、まだ与野高校の校長を任せられるなどとは夢にも思わず、すぐ近所の劇場まで来ていたことになります。しかも、シェークスピアや演劇が好きというわけではなく、ただ何となく「見てみるか」という感じでした。今考えると、このころから与野高校と縁があったのかなと当時のことを思い出したりします。

さて、その蜷川幸雄さんですが、年をとってからだと思いますが、次のような言葉を残しています。

「若いころ、僕の時間は未来へ向けて無限にあるように思えた。今、僕は終末の時間から逆算する。すると、人も風景も、そう、何もかもが違って見えてくる。僕は、疾走する。」

たぶん、残りの人生が少なくなったとき、目に映る風景は人によって違うものだと思います。例えば、やりたいことやるべきことを全てやり遂げた満足感でいっぱいの人、あとこれだけはやっておきたいと思っている人、若いころを振り返りあの時もう少し頑張っていればと後悔している人など、それぞれ風景の見え方は違うのではないでしょうか。

若い皆さんは、蜷川さんの言葉のとおり、時間は未来へ向けて無限にあるように感じているかもしれません。蜷川さんと同じ気持ちで時間を大切にとは言いませんが、時間には限りがあり、その年齢でしかできないことがあると思います。

高校生にとって大切な、学習や部活動を生活の中心に据え、この年齢でしかできないこと、やりたいことに果敢に挑戦してもらいたいと思います。そして年を重ねたとき、目に映る風景が残念なものにならないよう人生を送ってください。

これを書いているときに、ちょうど「第3学年通信」が手もとに届きました。11月29日付けで、「卒業まで四ヶ月!センター試験まで50日!」というタイトルがついていました。3年生の皆さんは、節目の大学入試まで限られた時間しかありません。周りの風景が少し違って見えていたりしませんか。現役生は試験の前日まで学力は伸びると言われています。学年通信にあったようにクリスマスや正月にペースを崩されることなく、最後まで自分を信じて頑張ってください。朗報を待っています。


 

 


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