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2018/10/05

校長通信(6)平成30年10月

Tweet ThisSend to Facebook | by 1702

ノーベル賞受賞の話題から

校 長 大竹 実

 

夏休みが終わったと思っていたら、あっという間に10月に入り、もうすぐ中間テストという時期になってしまいました。9月も校長通信を書くつもりではいたのですが、「8月も終わり近くになって書けばいいだろう。」と高を括っていたら、8月末の学校説明会あいさつ、始業式講話、文化祭のあいさつ、修学旅行しおりの巻頭言など、ためていた宿題をまとめて提出することになり、校長通信まで手が回りませんでした。8月末に同じような思いをした生徒の皆さんはいませんか?「備えあれば憂いなし」ですね。日頃からの準備が大切であることを、改めて実感しました。

さて、10月1日に、今年のノーベル医学・生理学賞を京都大学客員教授の本庶佑先生が受賞することが発表されました。本庶教授は、免疫を抑制するタンパク質を発見し、がん免疫治療薬「オプジーポ」の開発につなげ、がん治療に新たな道を開いた功績が評価されました。本庶教授が研究を始めた頃は、がんの治療薬につなげることは考えていなかったそうで、ここまでたどり着くのに20年かかったそうです。

「研究成果が社会に還元されるまでにはこれくらいの時間が必要だということを、多くの人に理解してほしい」

と本庶教授は言います。そして、

「最近は、数年程度の短期間で結果が求められる傾向にあるのは残念だ。」

とも言っています。

真の研究というのは、研究の途中でたくさん回り道をしながら、長い時間をかけて当初は想像もしていなかった結果につながっていくというものなんでしょうか。数年で成果の出る実用一辺倒の研究でなく、研究するというプロセスそのものを楽しむ研究が大切だと言いたいのだと思います。

今の皆さんにとっては、定期考査の成績や目標とする大学への合格など、ある成果を目指して勉強することも、もちろん大切です。社会へ出ても、新しい知識や技術を身につける勉強は日々繰り返されます。日々の学習は、社会に出てからも必要な素養を養っているという観点からも、とても大切なものです。

でも、皆さんは、これから大学などの上級学校へ進む人が多いと思います。いろいろな勉強をして、たくさんの知識を身につけてゆく過程で、「どうしてなんだろう?」「もっと調べてみたい。」といった気持ちになり、自分で楽しみながら時間をかけてできる勉強が1つでも2つでも見つかると、また違った視界が広がってくるかも知れません。


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